金運も恋愛も何でもござれ!龍神も訪れる神泉苑は京都最強のパワースポット!?

およそ4,000もの神社仏閣があるといわれている京都。五重塔をはじめ多くの国宝を保有する東寺、全国約3万社ある稲荷神社の総本宮の伏見稲荷大社など、勇壮な神社仏閣の多い京都に、神泉苑という東寺真言宗の寺院があります。

神泉苑は二条城の南、押小路通とその南にある御池通の間にたたずむお寺です。もとは平安京大内裏に面して造営された天皇のための庭園で、東西約250メートル、南北約500メートルという壮大な敷地に、かつて湖底だった地形をそのまま活用した苑池として造作されました。


龍が水を飲む場所

現在はその一部が残っているだけですが、この神泉苑は京都の文化と切っても切れない役割を担うなど、知ったら訪れたくなるお話の宝庫。そんな神泉苑にまつわるエピソードを3つ紹介しましょう!

祇園祭はじまりの地

祇園祭は、疫病や富士山の噴火、大地震など全国的な災いが相次いだため、貞観11(869)年、当時の国の数である66本の矛を立て、祇園社(八坂神社)の神輿を神泉苑に送り厄払いをしたのが始まりとされています。つまり、祇園祭発祥の地のひとつという、歴史ある寺院なのです。

源義経と静御前

神泉苑は弘法大師空海が池畔で雨乞いをしたところ、日本国中で雨が降ったことから、多くの名僧が祈雨修法を行う場所となっていました。
平安時代の末期、降雨を祈って99人の白拍子が舞を奉納したのですが雨は降りません。99人もの舞でも雨が降らないと諦めかけていたとき、100人目の白拍子が舞を奉納すると見事に雨が降ってきたのです。その白拍子こそ、後に源義経の妾となる静御前で、義経と静御前が出会ったのが神泉苑とされています。

平安京にまつわる神秘

平安京は長岡京に代わる都として、桓武天皇により中国の長安城を参考に建設された宮都ですが、力の象徴であり吉兆を意味する龍を呼び込むため、風水を基に計画的に築かれたという説があります。
天にいた龍は平安京の北にある船岡山を目印に地上に降りてきて南下。大内裏に至りそのすぐ南東にある神泉苑の池で水を飲み、その後朱雀大路を南下して東寺または西寺の五重塔を抱き込むように旋回しながら再び天空に帰るというものです。
これを裏付けているかは不明ですが、神泉苑では雨乞いの対象とされる善女龍王(ぜんにょりゅうおう)をお祀りする祭典「神泉苑祭」が今も大切に続けられています。

願いの叶うお守り


ここまでの話だけでも何だかすごいお寺だということが分かるように、用意されている授与品はその期待を裏切らないものばかり。その一部をどうぞ。

願いの叶う「善女龍王守り」

抱いて願いをひとつだけ念じながら池に架かる法成橋を渡ると、その願いが叶うという御守り。 生まれ年の九星ごとの9種類と、色違い4色の13種類が用意されています。

神泉苑狂言「くもの糸」守り

金運上昇や開運厄除、さらにはくもの糸ということから縁結びの力もあるとされ恋愛成就・良縁祈願なども期待できそう。これひとつで無敵ではないかと思われる御守りです。金色、オレンジ、赤など複数色が用意されているので、運気の上がるといわれる場所に置くとより効果的かも♪

恵方守

幸福招来・交通安全のこの御守りを持っていれば、恵方に縛られず、日本全国どこにいても歳徳神(としとくじん)の守護が得られるというもの。神泉苑は恵方社がある日本唯一の場所で、一年の福徳を司る歳徳神を祀っています。

こちらの動画では神泉苑の様子を見ることができます。
神泉苑は地下鉄東西線二条城前駅から徒歩4分、JR二条駅から徒歩8分とアクセスのしやすい場所にあります。京都に行った際はぜひ足を延ばしてみてくださいね!